【"Ecology"と"Economy"(その19)】 カーボン(=CO2を)・オフセット(=相殺する!)
こんばんは、ACG井上です。
先週末は中小企業診断協会東京支部主催の「ウェルカムスプリングフォーラム2008」に参加してきました。昨年は勧誘される側として参加しましたが、今回は勧誘する側。
チラシを配って説明して・・・と学生時代を思い出しながら、楽しんできました。
さて、前回宿題にしていた、「カーボンオフセット」について調べてみました。
カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、
(1)まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、
(2)どうしても排出される温室効果ガスについてその排出量を見積り、
(3)排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、
排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。名前のとおりカーボン(CO2排出量)をオフセット(相殺)するってことですね。
ここでは、JTB関東が実施している団体向けの「CO2ゼロ旅行」を例としてみると・・
コンセプトはずばり「旅をしながらECOができる!」です。
その仕組みは、下記の5つの役割分担から成り立っています。
■㈱JTB関東:CO2ゼロ旅行の企画・販売
■NPO法人環境エネルギー政策研究所:CO2排出量・オフセットに必要なグリーン電力量を試算
■旅行者:通常の旅行代金+αの代金を支払う
■㈱ソニー・ミュージックコミュニケーションズ:グリーン電力証書を調達
■㈱自然エネルギードットコム:+αの料金を元にグリーン電力発電の維持拡大に活用
たとえば、40名東京発、新幹線・バス・宿泊施設を利用した京都2泊3日の旅行だと通常の旅行代金に加算して
■1人あたり300~600円程度のグリーン電力代金
■1団体につき1枚発行されるグリーン電力証書発行費
を旅行者は追加で支払います。追加の支払い分で、自分たちが移動や宿泊で発生させるCO2排出量を自然エネルギーなどのグリーン電力を購入することで相殺しようということですね。(実際は普通の電力を消費しているが、グリーン電力を消費したとみなす)
発売から半年程度で3000人の申し込みがあったそうです。特に修学旅行などで利用されているようです。追加の料金を払ってでも生徒に対する環境教育の場として活用されているようです。
このようなカーボンオフセットの取組は民間企業で広がりつつあり、環境省でも2008年2月に「わが国におけるカーボンオフセットのあり方について(指針)」を公表しており、CO2削減にむけたファイナンスツールとして大きな期待をしています。
まだまだ、一部の業界・企業の取り組みであり、参加する側も環境に対して感度の高い一部の人に限られているのが現状です。またCO2排出量の算定等の手法が明確でないなどの課題もあります。(私自身も追加料金負担を個人で実施するのはまだ抵抗ありますし。)
しかし、近い将来、私たちが何かを購入する際に、カーボン・オフセットが付加された商品が当たり前になるのではないかと思う、今日この頃です。
※個人のCO2排出量を算定し、その排出量をオフセットするための料金が算出し、実際に購入できるサイトもあります。ご興味があれば一度覘いてみてはいかがでしょう?
有限責任中間法人日本カーボンオフセット
- 投稿者:井上 晋一
- 日時:2008年04月22日 22:24
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