2010年04月 アーカイブ

【なぜ解答手順なのか!】




『解答手順からみる2次攻略法』
 
-門外不出!合格者の解答手順に学ぶ-

のうち『なぜ解答手順なのか!』の内容を抜粋して紹介いたします。
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~中略~

2.なぜ解答手順なのか
ⅰ.考え方を勉強するだけでは得点が伸びない

2次筆記試験に合格するには「設問で問われていることに対して,1次試験で
身につけた理論をもとに,論理的に考えて,適切な解答を導き,伝わりやすい
答案を書く」ためのノウハウが非常に重要になります。これができないと2次
試験に合格することはできません。そして,このことについては非常に研究さ
れており,受験支援機関や書籍でいろいろ勉強できるようになってきています。
しかしながら,このノウハウを身につけたと思っても,いざ本番で試験問題に
向き合うと,次のような状況になり,なかなか得点を伸ばすことができない方
も多いのではないでしょうか。

①与件を読んでも字面だけ追っていて,キーワードを読み飛ばしている。
②与件文のどこに何が書いてあったか,わからなくなり,忘れてしまう。
③設問を読み違えて解答していた。
④与件文・問題文中を右往左往しているうちに時間が経過してしまい,時間切
れで書けなかった。
⑤書こうと思っていたことを忘れてしまい,書けなかった。
⑥思い込みや経験で解答してしまい,得点に結びつかない。
⑦どのように対応してよいかわからず,思考停止してしまう。
⑧何度事例を解いても同じ間違いをしてしまう。
⑨文章を書くのに非常に時間がかかる。

このような状況を打破する方法こそ,自分の解答手順を確立することに他なり
ません。

ⅱ. 解答手順とは
解答手順とは,2次筆記試験を解く際に「何を,どのように,どのような順番
で,どのくらい時間をかけるのか」という段取りです。具体的には,「設問を
読む」,「与件を読む」,「答案を書く」の各過程について,詳細に方法と順
番,時間を決めることです。では,このような解答手順を確立するとどういう
メリットがあるのでしょうか。

ⅲ. 解答手順を確立することのメリット
解答手順を確立することで,答案を導く過程を「見える化」することができま
す。「やろうと思っていたが,違うことを考えているうちに忘れてしまった」,
「何をしようか考えているうちに時間が経過してしまった」ということがない
でしょうか。解答手順を確立すると,頭の中で考えていることを,目に見える
形で確認しながら,決めた順番で進めることができるため,そのようなことが
回避できます。具体的には,次のようなメリットがあります。

①与件や設問を正確に漏れなく読める。
②与件や設問を的確に分析できる。
③考える,書くための時間が確保できる。
④忘れや単純ミスによる間違いを防止できる。
⑤幅広い視点から答案が書ける。
⑥思考停止に陥ることが防止できる。
⑦文章が短時間で書ける。
⑧同じ間違いをしなくなる。
⑨手順が確立しているので,試験当日にあまり緊張しなくなる。

~中略~

7.解答手順を作成する
次号から,実際の合格者の解答手順を掲載していくことになりますが,その前
に自分の解答手順を作成しておきましょう。自分の解答手順と見比べることで
学習効果がさらに高まります。また,解答手順を考える際には,事例Ⅰ~Ⅲの
パターンと事例Ⅳのパターンの大きく2つに分けて考えるといいでしょう。事
例Ⅰ~Ⅲは,事例のテーマこそ異なるものの,解答手順という観点からはほぼ
同様なパターンとなります。しかし,事例Ⅳに関しては,財務分析や計算問題
等があり,事例Ⅰ~Ⅲとは少々異なった手順となりますので,別に作成してお
いたほうがいいでしょう。

ⅰ. 解答手順の要素
解答手順は「作業」,「順番」,「時間」,「目的」からなっています。
① 作業
事例を解く際の基本的な作業は「準備する」,「与件を読む」,「設問を読
む」,「答案を考える」,「答案を書く」になります。しかし,このような大
雑把な分け方では答案を導くことはできません。実際に自分が事例を解く際を
思い起こしてみると,「与件を読む」にしても「マーカーで線を引きながら」,
さらにみると「機会には緑色マーカーで線を引きながら」など,細かく分けて
作業をしているはずです。このように,その場その場で「どのようなツールを
使い,何を対象に,どのようなことをしているか」が作業になります。

② 順番
順番とは,作業をどの順番でやるかということです。

③ 時間
時間とは,その作業を何分間でやるかということです。当然,すべての作業の
合計時間が80分以内に収まっていなければなりません。

④ 目的
目的とは,その動作を何のためにやるのか,なぜやるのかということになりま
す。

ⅱ. 解答手順の作成
① 使っているツールを把握する
まず,自分が使っているツールを洗い出します。鉛筆だけなのか,マーカーを
使用しているのか,それらをすべて洗い出します。

② ツールをどのように何の目的で使用しているか把握する
次に,そのツールを自分がどのように使っているか書き出します。鉛筆であれ
ば「丸で囲む」,「四角で囲む」,「下線を引く」,「波線を引く」など,
マーカーであれば「何色をどのように使用しているか」などです。そして,そ
れぞれを何の目的で使用しているか把握してください。たとえば,与件をSWOT
分析する際に「脅威」部分の文字をオレンジ色マーカーで引くなどです。
図表1を参考にしていただければと思います。

③ 問題を解きながら経過時間を記録する
次に,過去問などを使い,実際に問題を解きながら,経過時間をできる限り細
かく問題用紙の余白に記録していきます。「与件の第1段落を読んだら記録」,
「第2段落を読んだら記録」,「設問1を読んだら記録」,「設問1の答案を
書いたら記録」というように,細かく記録していきます。

④ 解答手順をシートにまとめる
事例を解き終わった後に,経過時間の記録を見ながらそのときに何をしていた
かを,図表2のように解答手順シートにまとめます。
それが,現状の自分の解答手順になります。

⑤ 何度もつくり直す
解答手順は一度つくったら終わりではなく,事例を解くたびに何度もつくり直
すことが必要です。できなかった原因を考え,それを回避する作業を手順に組
み入れます。また,「頭の中で無意識にできるようになったこと」や「ムダな
動作と判断したもの」について手順から削除します。そのように解答手順を
バージョンアップすることで,どんどん実力もアップしていきます。

「解答手順からみる2次攻略法」販売





月間「企業診断」2009年1月号から8月号まで連載しておりました

『解答手順からみる2次攻略法』
 -門外不出!合格者の解答手順に学ぶ-

の連載記事及び記事中プレゼントの再現答案などのPDFデータを
3,000円 で販売いたします。

現在、本内容について出版の予定はなく、
「企業診断」のバックナンバーで買い揃えますと
9,600円掛かってしまいますので、お買い得になっているかと思います。

※連載記事をそのままPDF化したものになりますのでその点ご了解ください。


内容は以下となっております。

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『なぜ解答手順なのか』

『設問別色分けマーカーによる与件対応分析法』

『要素別色分けによる「カラー立体化分析法」』

『システマチック分析による2ステップ解答法』

『コア設問とつながりを重視する4色ボールペン解答法』
~ストレート合格するためのコツ教えます~

『骨組みを徐々に完成させていく、スパイラル式解答法』

『財務事例で合格点をとる「80分間の効率的活用法」』

『3ヵ月で合格した!私の解答手順構築・活用法』

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希望する方は、メールタイトルを『解答手順からみる2次試験攻略法希望』にし
メール本文に氏名、居住都道府県名を記入の上、
acg.event@gmail.com 宛にメールにてお申込みください。

折り返し、詳細をご連絡させていただきます。

【真山さんのH21事例Ⅰ再修正答案に対するコメント②】





伍桐です。

本日は、真山さんのH21事例Ⅰ再修正答案の
第3問、第4問に対し、添削・コメントします。

添削・コメントの評価基準は「企業診断 4月号」と同様になります。

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第三問
理由は、A社従業員が人員整理の対象になる可能性が高いと懸念した為である。
パート従業員は正規社員よりも人員整理の対象になりやすく、A社はF社と比
較してパート従業員の比率が高かったため人員整理を懸念した。(100字)

-----------------------------------

評価:〇
 あえてコメントすると「人員整理」という単語が繰り返しでてくるので、そ
れを整理しまとめるといい文章になります。例えば以下などはいかがでしょうか?

(A社の従業員のモラールが低下した)理由は、A社の従業員は自分が人員整理
の対象になると懸念したためである。A社の人事構成はF社と比較してパート
従業員の比率が高く、一般的にパート従業員は正規社員よりも人員整理の対象
になりやすいためである。


-----------------------------------
第四問
成果と効果への期待は、①新奇な創作菓子の開発を定期的に行える体制作りに
より、市場ニーズにこたえ売上を向上させること。②生産の技術力を付加する
事で、原材料調達力、販売力重視の組織の能力を向上させること。(100字)

-----------------------------------

評価:△
2文目が意味不明です。注意深く読まないと「生産技術力を付加すると原材料
調達力、販売力の能力がさらに向上する」ということを意味しているように
読めます。
修正案としては「原材料調達力や販売力に加え生産技術力を強化し、組織全体の
能力を向上する」という感じでしょうか。

答案の基本構造としては「A社社長は~という成果と、~という効果を期待し
た。」または「A社社長は①~、②~という成果と効果を期待した。」が素直
な構造になります。


今日はここまで。


■お知らせ■
「企業診断」の記事や、診断士2次試験に関する質問について
本Web上でQ&A形式で回答していくことにいたしました。

すべての質問について回答できるわけではありませんが、
質問がある方はこちらまでメールいただければ思います。

件名を「診断士2次試験に関する質問」とし
メール本文に「氏名」「居住都道府県名」「質問内容」を記入しメール願います。

WebにQ&Aを載せる際は、氏名はもちろん個人が特定できないように
質問内容も加工し、掲載いたします。

【真山さんのH21事例Ⅰ再修正答案に対するコメント①】





伍桐です。

本日は、真山さんのH21事例Ⅰ再修正答案の
第一問、第二問に対し、添削・コメントします。

添削・コメントの評価基準は「企業診断 4月号」と同様になります。

---------------------
第一問
A社の強みは、①W市地区特産のこだわりの
原材料の調達力、②成長志向の強い社長によ
る新市場への販路開拓力、③デパート、イン
ターネットといった現場での販売力である。
F社の強みは、①操業当初からF社に勤めて
いた菓子職人の技術力である。両社の強みの
違いは、企業として競争優位を構築する際の
要素である。

---------------------

評価:〇-

 A社、F社とも強みの論点が押さえられています。
あえて指摘すると、A社の②、③は販売力でまとめていいと思います。

また、F社の強みにおいては「操業当初からF社に勤めていた」の修飾語を
使用するよりは、「市場での競争力がある」ということをアピールできるので
「(F社の)評判を支えてきた」を使用すべきです。

 残念ながら「両社の強みの違い」における
「企業として競争優位を構築する際の要素である。」が
言葉が足りず意図不明です。

次のような文章を意図しているのでしょうか?

「両社の強みの違いは、バリューチェーンにおいて、
 競争優位性を高めている活動領域が違う点である。」

バリューチェーンが思いつかなかった場合は「業務プロセス」でもいいかと思います。


---------------------
第二問
理由は、競争激化する地元で事業展開するF
社の買収が、①大都市圏での事業拡大を模索
するA社の方向性と合わなかった為、②重複
資源統合時の人員整理が、従業員の士気を低
下させると懸念した為。

---------------------

評価:△

 答案の要素としてはすべて抽出できていますが、論理構造があともう一歩です。

A社は、「①大都市圏での事業拡大を目指していた、②原材料重視のコンセプト」
という状況に対し、

F社は、「③地元に店舗兼工場2、店舗12、④洋菓子メーカー、⑤職人の技術が強み」
という状況だったのです。

このときのA社にF社はマッチするでしょうか?

つまりこの設問の問いたいことは「経営戦略と組織構造の整合性について」であり、
答案を単純化して書くと、

「A社の方向性とコンセプトに対し、F社の経営資源(工場・店舗、人材)が
マッチしなかったから。」


となります。


これを軸に文章を補足し、

「A社の~の方向性と~コンセプトに対し、F社の~の経営資源がマッチせず、
買収した場合は~ということが想定されたから」

が答案のロジックになり、あとはそれを、わかりやすいような文章構造に変え
答案にするとよいかと思います。

今日はここまで。


■お知らせ■
「企業診断」の記事や、診断士2次試験に関する質問について
本Web上でQ&A形式で回答していくことにいたしました。

すべての質問について回答できるわけではありませんが、
質問がある方はこちらまでメールいただければ思います。

件名を「診断士2次試験に関する質問」とし
メール本文に「氏名」「居住都道府県名」「質問内容」を記入しメール願います。

WebにQ&Aを載せる際は、氏名はもちろん個人が特定できないように
質問内容も加工し、掲載いたします。

【真山さんの平成21年事例Ⅰの再修正答案】





伍桐です。

月間「企業診断4月号」連動の記事になりますが、
真山さんから平成21年事例Ⅰの再修正答案が届きましたので
こちらにアップいたします。

「企業診断4月号」の記事中では真山さんの1回目、2回目の答案と、
それぞれに対する添削・コメントまでしか掲載できなかったので、
それを受けての真山さんの第3回目の答案をこちらのサイトに掲載するものです。

明日以降に、本答案に対する添削、コメントを掲載していく予定です。

その前に、1回目、2回目の答案と比べてどのように変化したか、
また、自分で添削するとしたら、どのように添削し評価するかを
一度、みなさん自身で考えてみていただければと思います。


---------------------
第一問
A社の強みは、①W市地区特産のこだわりの
原材料の調達力、②成長志向の強い社長によ
る新市場への販路開拓力、③デパート、イン
ターネットといった現場での販売力である。
F社の強みは、①操業当初からF社に勤めて
いた菓子職人の技術力である。両社の強みの
違いは、企業として競争優位を構築する際の
要素である。


第二問
理由は、競争激化する地元で事業展開するF
社の買収が、①大都市圏での事業拡大を模索
するA社の方向性と合わなかった為、②重複
資源統合時の人員整理が、従業員の士気を低
下させると懸念した為。

第三問
理由は、A社従業員が人員整理の対象になる
可能性が高いと懸念した為である。パート従
業員は正規社員よりも人員整理の対象になり
やすく、A社はF社と比較してパート従業員
の比率が高かったため人員整理を懸念した。

第四問
成果と効果への期待は、①新奇な創作菓子の
開発を定期的に行える体制作りにより、市場
ニーズにこたえ売上を向上させること。②生
産の技術力を付加する事で、原材料調達力、
販売力重視の組織の能力を向上させること。

第五問
食の安全、自然志向の意識が高い顧客層に、
W市特産のこだわりの材料をつかって、菓子
職人により開発された新奇な創作菓子を販売
する。具体的には、大都市圏市場で、当初か
ら投入していた商品だけでなく新商品を投入
する。インターネット市場で、新規顧客獲得
を図るため、物産展などの際にサイトのPR
を行う。

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■お知らせ■
「企業診断」の記事や、診断士2次試験に関する質問について
本Web上でQ&A形式で回答していくことにいたしました。

すべての質問について回答できるわけではありませんが、
質問がある方はこちらまでメールいただければ思います。

件名を「診断士2次試験に関する質問」とし
メール本文に「氏名」「居住都道府県名」「質問内容」を記入しメール願います。

WebにQ&Aを載せる際は、氏名はもちろん個人が特定できないように
質問内容も加工し、掲載いたします。

【「企業診断4月号」過去問で鍛える!2次試験誌上答練】

ACGの診断士2次試験受験生支援を担当することになりました
伍桐 孝(ごとう たかし)です。よろしくお願いいたします。

月間「企業診断」に今月号から「過去問で鍛える!2次試験誌上答練」を
栗原と共に連載することになりました。


実在の受験生「真山 勝(まやま まさる)」さんの過去問答案に対し
誌面上で添削、コメントしていくものです。


真山 勝さんを少し紹介いたしますと

30代半ばのサラリーマン。
平成20年から勉強を始め平成21年に1次に合格。
同年、2次筆記試験を受験するも不合格。
2次筆記試験の評価は事例Ⅰから順にDCBC、総合評価はC。
平成22年合格を目指し猛勉強中。

という方になります。


今月号の事例は

平成21年事例Ⅰ

になっており、今後

4,5月号で事例Ⅰ
6,7月号で事例Ⅱ
8,9月号で事例Ⅲ
10月号で事例Ⅳ

を題材に実施していく予定です。


みなさんも真山さんと自分の答案と見比べながら、
添削やコメントを読んでいただければと思います。